People

Interview 05

不撓不屈の精神で
仲間と一緒に乗り越えた壁

K.Y 人材紹介事業部 東京本社 第1事業所長 中途入社6年目

挫折を経て知った仕事の本質

「とにかく、ベンチャーで一旗揚げてやる」そんな気持ちのもと、転職イベントに参加していた26歳の私。「人材紹介」「成果主義」という転職軸に合致していたのはもとより、面接でお会いした代表に惹かれ、内定をいただいた瞬間に、即承諾したことを今でも覚えています。

一部上場の老舗商社に、営業として新卒入社した私は、会社内で実績を上げていたこともあり、日本中の誰もが聞いたことのあるスポーツメーカーの担当を任されていました。一方で、年功序列の企業体質や、自分より社歴も年齢も上の上司や先輩が「たとえ結果を残せなくても、どうせ給料は変わらない」そんな姿勢で仕事に臨んでいることに、もやもやが募る日々。だからこそ、転職を決めて、ライフワンズに入社した時は人一倍息巻いていました。年間約4億の予算をもって営業をしていた自負もあり、ベンチャーの、そして人材紹介の仕事はそう難しくないだろうと高を括っていたと思います。

意気込みの通り、入社3ヶ月後にはそこそこの業績を達成。ただ、そのときは自分一人の力で成果を挙げたと思っていましたし、目先の成果にしか目がいっていなかったと思います。その結果、数か月後には大幅に業績を落としてしまい、当時の営業部長に、業績を残せないこと以上に、仕事に取り組むスタンスを叱責されることになります。

そもそも、人材紹介のビジネスは、求職者様・法人のお客様からの「このエージェントだから頼りたい」「この人からの紹介なら安心して採用できる」という信頼がベースになっています。会社のプロダクトありきの事業ではなく、自分が信頼に値する人間かどうかということがビジネスの大前提。お客様の話に耳を傾けず、どこか一方的な紹介に陥っていた当時の私が、実績を築けなくなっていったのは当然のことでした。
そこから改めて、求職者様お一人おひとりと向き合い、「山本さんが担当してくれて良かった」と思っていただけるような、そんな仕事を心掛けるようになり、その年の12月に事業所長へ昇格を果たすことができました。

本気で業績にこだわり、会社の成長を仲間と本気で喜び楽しむ

私が入社した頃とは違い、競合他社の参入で、介護の人材紹介事業は競争が激しくなってきています。他の業界に比べると、安定的なニーズがあるとはいえ、コロナの影響も少なからずありました。私自身も業績に悩むことが増えましたし、チームや会社の業績が下向きだったときは心が折れそうになりました。正直に言えば、苦楽を共にした仲間が会社を去ってしまったり、会社全体が暗く重苦しい空気に包まれて、憂鬱になるときもありました。きっと、私に対して能力不足だと思っている方や、不満を抱いている社員もいたと思います。その状況でも、現実から目を背ける選択肢なんてなかった。ただひたむきに、みんなと向き合い続けました。

1年後の今、あのとき私を支えてくれたメンバーが事業所長となり、ぞろぞろと質問に来ていた新入社員は、業績を作る主力メンバーに。もがき続け、壁を乗り越えた先には”会社”ではなく、自分自身の成長がありました。どれだけ頑張っても上がらなかった業績が徐々に上がり、社内の雰囲気は明るくなり、一人ひとりが課題に向き合いながらも自信をもって営業できるようになり、成長軌道に戻ってきたという確かな実感があります。ベンチャー企業にとって、「成長」がいかに大切かー成長軌道に乗っていること自体が追い風となり、更なる飛躍につながるということを、いま身をもって実感しています。

攻めに転じた今、やっぱり営業が楽しくてしょうがない!営業でキャリアを築いていくと決めた以上、誰よりも業績に対してストイックであるべきです。ただ、業績が上がったときは誰よりも無邪気に喜び、その幸せをかみしめられる人間であり続けたいと思っています。

成長環境こそが居場所である。前を向いて成長しつづけられる場所を

私自身の成長のその先に「マネジャー」を一つの目標として見据えています。 漠然とした願いではなく、強い意志を持っています。


入社から1年2ヶ月で事業所長になりました。でも、最初のチームは全くうまくいきませんでした。予想していたよりも早く昇格できたことや、自分のチームを持てた事はとても嬉しかったですし、やる気に溢れていました。ただ、自分より社歴の長いメンバーや、同年代で友人のようなメンバーと、突然上下関係になったことで上手く接することができなくなりました。お互いに相手の顔色をうかがったり、言葉を選びすぎてしまい、本当に言うべきことを言えなかったりと、チームがうまく噛み合わず次第に機能不全に。結果として、そのメンバーは別のチームに異動、同じチームで仕事をすることが叶わなくなってしまいました。組織として上下関係があったとしても、人と人として、仲間として、お互い腹を割って話をすればよかった。この教訓から、「マネジメントする」以前に、「誰とでも本気で向き合う」ということをずっと大切にしています。


今は東京本社の第一事業所長を任せていただいていますが、メンバーを引っ張っているというよりは、支えてもらって今のポジションにいると感じています。単純に、私個人の業績を不甲斐なく思うこともありますし、自分がこの立場にいて良いのだろうかと悩んだときもあります。メンバーを信じられなくなったときもありますし、何度もくじけそうに、、いや、当時はもはやくじけていましたね。(笑)。ただ、結局そこで助けてくれたのも仲間でした。仕事について真剣に語り合える同僚、私を頼ってくれる後輩がいて、自分の居場所がある。ここで頑張ろうと思えるのは全て仲間のおかげです。


目指したい組織像はある程度明確です。大局的な目線でいうなら、「成長し続ける組織」それをもっと具体的に落とし込んでいくと、「全員が自分の役割を果たす組織」。単純に与えられた個人目標を達成するという事ではなく、メンバー一人ひとりに、「自分は役割を果たしている」と実感して仕事に取り組んで貰いたい、その実感は、「組織の中に自分の居場所をつくる」事へつながり、帰属意識が高まれば、より良い組織へと成長の循環が生まれます。


私は、このライフワンズを全員が「自分の居場所」だと思って欲しい。


私がマネジャーになったときの仕事は、メンバーに役割を与え、個々のメンバーに主観的に「役割を果たしている」実感を持って貰うこと。加えて、客観的な視点で足りない部分を補うためのサポートを行うことだと思っています。全員が「自分の居場所」をもっと良くしたいと思う、その気持ちが、結果的には個人も、組織をも成長させ、また新たな役割を生んで、誰かの居場所を作る。そんな未来を描いています。